記念大会のドラコンキングは? 幡地隆寛は飛ばしの研究
◇国内男子◇トップ杯東海クラシック 事前(2日)◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知)◇7295yd(パー71)
第50回の記念大会を迎える今年、3日目の第3ラウンド終了後に、1番ホールでドライビングコンテストが催される。今大会と同じく東海テレビ放送が主催する女子ツアー「デサントレディース東海クラシック」では1989年から行う恒例イベントとして定着しているが、男子大会では初めて。過去の男子ツアーでは、「よみうりオープン」などで行われていた時期があった。
参加資格は今大会の出場選手に限られ、参加者は2日目の第2ラウンド終了後に確定する見込み。それぞれ2球ずつ打ち、定められたエリア内に残ったボールが計測の対象になる。優勝者には、特別協賛の株式会社トップより50万円が贈呈される。
飛ばし自慢たちの熾烈な争いが予想される中、優勝候補に推されるのが今季平均ドライビングディスタンスで2位(315.05yd)につける幡地隆寛だ。開幕前日のプロアマラウンドを終えた幡地は「俺が出ないで誰が出るんだ、という感じです」と早くもツアー屈指のパワーヒッターとしてのプライドをのぞかせた。
2週間ほど前にドラコン出場を打診され、今年9月の「世界ドラコン選手権」で優勝したカイル・バークシャー選手のスイング動画を研究した。「少しティアップを高くして、ストロンググリップにしてスタンスを広く」と説明した。
さらにスタンス後の左足と右足を交互に上げるように足踏みをして体重移動を行い、思い切り振り抜く。都内の練習場で試したところ、ボールはかつてない勢いでネットに突き刺さったという。「2球の中で、その一発が出ればいいですね」と不敵に笑った。
また、今季同ランク5位(307.04yd)につける石川遼も「出たいと思います」と出場へ意欲を示した。「僕は試合でも常に10割。これ以上、振れないくらい振っている。ドラコンで見ても普段の僕(のスイング)だと思うし、ドラコンよりも普段のほうが飛んでいるかもしれない」と笑い、3日後の決戦を見据えた。(愛知県みよし市/塚田達也)