谷口徹が2位発進 ベテラン同組「もう飽きた」
◇国内男子◇フジサンケイクラシック 初日(5日)◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7566yd(パー71)
ツアー20勝で51歳の谷口徹が6バーディ、1ボギーの「66」でプレー。5アンダー2位という成績にも、本人の表情はいまひとつ。「ショットが良くなかった」と嘆いた。
「練習場からいいショットが全然出ていなかった」と大きな不安を抱えスタートした。出だしの1番でティショットを曲げ木に当てたが、パーセーブ。続く2番(パー3)、3番(パー5)を2連続バーディとした。「きょうはグリーンも止まってくれたので、いつもよりは楽だった」と得意のパットに助けられた。最終18番では2打目をグリーン手前のガードバンカーに入れピンチとなったが、「ライが良かった」と50㎝に寄せパーセーブした。
今季オフからダンベルを使ったスクワットなど、体幹を鍛えるトレーニングを積んできたが「自分が思った通りに打てないので、(練習量との)ギャップでイライラ感が出る。最近は、あきらめ感と両方ですね」。それでも「富士桜はアップダウンもあるけど、去年よりもすいすい上がれるようになったし、ホールアウトしてもあんまり疲れていない」と効果も実感する。
この日はキャディとの連携もうまくいかなかったようだ。濃霧でスタートが1時間遅れたが「キャディが言ってくれれば、こんなに早く来なかったのに」と連絡がなかったことに腹を立てれば、「ラウンド中も2回も距離を間違えていた。いいもの食べさせているんですけどね、働かざる者食うべからずですよ。信頼関係が崩れた一日でした(笑)。今週でキャディ変わるかもしれない」と冗談交じりで愚痴をこぼす。
“谷口節”は止まらない。この日は同じ1968年生まれの手嶋多一と同組だったが「昔は勝負にならんかったのに、最近は争ってる自分が寂しくなってきます」と吐き捨てれば、今季3試合5ラウンド目となる手嶋との同組に「みんな面白いと思って、気を使ってるのか、楽しんでるのか分からんけど、こっちはもういい加減飽きたので外してください、もっと若手と回りたいです(笑)」と笑わせた。2日目も手嶋と同組だ。(山梨県富士河口湖町/柴田雄平)