三浦初のポケキャビと新構造のUTを発売
三浦初のポケキャビと新構造のUTを発売
三浦技研は6月16日、同社初となるポケットキャビティアイアン『PP-9005プレミアム』とフローティング・ウエイト構造のUT『パッシングポイント・ネオUT』を発売する。どちらも、これまでの同社にはなかった発想のクラブで、新たな挑戦を感じさせる。
『PP-9005プレミアム』のボディは、同社の特徴である軟鉄精密鍛造のS25Cを採用。鍛造後にバックフェース、ポケットキャビティをNC加工で成形し、フェースにはバネ鋼であるSUP-10を採用。もちろんセパレートホーゼル構造だから、同社初の複合素材による3ピースポケットキャビティ構造と位置づけられる。特にSUP-10を採用したフェースは、一般的なポケットキャビティにありがちな手応えのない打感とは異なり、厚みのある打感が感じられる。
また、仕上げには低摩擦抵抗の表面処理「アキュライズコート」が施され、ゴルフヘッドには初めて採用されるという。ダブルニッケルクロームメッキと異なり、芝との接触抵抗が少なく、ワイドソールでありながらヘッドが抵抗なく滑っていくフィーリングが味わえる。
ただ、複合素材&ポケットキャビティの飛び系アイアンとはいっても、「ミウラ」がこれまで培ってきたヘッド形状と打感は一切犠牲にせず、力強くかつやさしくボールを包み込むようなヘッド形状は踏襲されているという。
同社初の複合素材&ポケキャビは、ミドルシニア層に向けられたアイアン。新たな「ミウラ」の戦略も見え隠れする。クラブ参考価格は6本セット(#5~#9、PW)で21万3000円からとなっている。
一方の『パッシングポイント・ネオUT』は、ヘッド内部のソール側に空間ができており、その上に35gのウエイトが配置されている。同社では「フローティング・ウエイト構造」と名付けており、ウエイトがソールから離れることで最適な低・浅重心設計が可能に。ロースピンによる劇的な飛距離性能と最適弾道が実現できるという。また、アドレス時から飛びをイメージさせるため、実際のヘッドサイズより小ぶりに見えるよう、引き締まって見えるマットブラック塗装のボディとシルバー磨き上げのフェースデザインを採用。このコントラストにより、ターゲットを明確にして、つかまりの良い強弾道へと導く。
番手のラインアップはUT-21とUT-24の2タイプ。クラブ参考価格は4万9000円となっている。
問い合わせは三浦技研へ、(0790-26-0773)。