「キャディゴルゴル」は市場活性化の糸口となるか?
「キャディゴルゴル」をご存知だろうか?YouTubeで彼女たちの動画が公開されると、わずか10日で10万回以上再生され、既に30万回を突破。この動画は、「Say Fore」というタイトルで、ラップにのせて、ゴルファーのマナーをおもしろおかしく指摘していくことから、ゴルフ業界内外で話題を呼んでいる。
実はこの動画の仕掛け人は、セガサミーホールディングス。同社は国内男子トーナメント「セガサミーカップ(北海道/ザ・ノースCC/7月3日~6日)」を主催しており、今年で10回目を迎える。記念大会を迎えるにあたって結成されたのが、この「キャディゴルゴル」というワケ。
同社広報部の夏目義嗣課長は誕生の経緯を次のように説明する。
「若年層のゴルフ、トーナメント離れは深刻です。統計で見ても、20代の男性のゴルフを趣味とする人口は年々減っている。今後盛り上げていくには若い人に興味を持ってもらうのが急務。そこでエンターテインメント企業として、過去にない企画を形にしました」
こうして、デジタルネイティブと呼ばれる若年層へ向け動画を制作し、SNSで拡散してもらうのが狙いだったという。
ちなみに登場するメンバーは、実際のキャディさんではないが、数百人の中からオーディションで選ばれた逸材。また単なるお笑いで終わらせないよう、ヒップホップ界で有名なLUNA氏を起用し、楽曲提供を受けている本気ぶりも話題を呼んだ原因かもしれない。
では、彼女たちの今後の展開は?
「目安としていた10万回の再生も早々にクリアし、予想を超える反響に驚いています。まずはトーナメントのインターネット中継を予選ラウンドで実施するため、そこへ誘導していきたい」
ゴルフ市場活性化の新たな刺客? エンタメ企業の渾身の作品は、ゴルフのイメージを変えてくれそうだ。