スイングをスマホで計測・解析!『M‐Tracer for Golf』
セイコーエプソンとエプソン販売はこのたび、都内インドアゴルフ練習場で記者発表会を開催。ゴルフスイングを高精度で計測・解析できる高精度なセンサーを搭載した『M‐Tracer for Golf(エム・トレーサー・フォー・ゴルフ、オープン価格)』を4月10日に発売することを発表した。
『エム・トレーサー・フォー・ゴルフ』は、高性能小型・軽量センサー(慣性計測ユニット)をクラブのグリップ下に装着してスイングすることで、「スイング軌道」「インパクトのフェース角」「ヘッドスピード」「シャフト回転角」「スイングテンポ」などのデータを計測。計測されたデータは、専用ソフトウェアをインストールしたスマホやタブレットに高速無線(Bluetooth)で転送。スマホ上の専用アプリでは、先述した5つの解析結果がグラフや画像などで、3次元のスイングデータとして表示される。
これらのデータにより、現状の自分のスイングを知ることができるとともに、改善ポイントと目標数値を簡単に把握することが可能となり、手本となるスイングデータや過去の自分のデータとの比較ができるというわけだ。また、同製品は、慶応義塾大学SFC研究所スポーツ・ダイナミクス・インフォマティクス・ラボとの共同研究によって解析ソフトの開発が行われたという。
発表会では、プロゴルファーの横峯さくら、ツアープロコーチの堀尾研仁氏によるトークショーも開催。横峯さくらが『エム・トレーサー・フォー・ゴルフ』を使用したデモンストレーションを行い、解析された数値を元に堀尾コーチが解説を行った。
堀尾コーチは、
「我々がレッスンを行う際は、映像を撮って分析しますが、『エム・トレーサー・フォー・ゴルフ』は、数値で詳細に教えてくれるので素晴らしいと思います。特に、映像では分かりにくい、インパクトエリアの動きが良く分かるので、上達につながる。僕らの仕事もこれでなくなるだろう(笑)」
と絶賛した。
また、デモンストレーションを行った横峯さくらは、
「『エム・トレーサー・フォー・ゴルフ』を使って、良い結果が残せるように頑張っていきたいと思います」と今シーズンに向けての抱負を語った。
『エム・トレーサー・フォー・ゴルフ』の本体サイズは、幅50×奥行25×高さ15・5mmで、重さは約15gと軽量。約2時間の充電で、動作時間は約4時間となる。
最後に、今後の販売政策について、同社取締役販売推進本部長の中野修義氏は次のようにコメント。
「ゴルフ量販店におきましては、取引先が少ないので、今後開拓していきます。まずは、家電量販店等も含めて、リアル店舗として500店舗を目標にし、新製品を訴求していきたい。初年度の販売構成比は、リアル店舗で50%、web通販事業で50%という形で考えております」――。
なお、オープン価格だが、同社のwebショップでは、2万9800円(税込8%の価格)で販売する予定でいるとのこと。初年度の販売目標は、年間1万台を目指している。販売目標を達成し、同製品が市場で受け入れられれば、昨年2月に発売しているスイング解析機『フルミエル』とガチンコ勝負になるかもしれない?
商品に関する問い合わせはエプソンインフォメーションセンターへ、050-3155-8280へ。