米国発の本格削り出しパター『KRONOS GOLF』登場
朝日ゴルフ用品は9月20日、都内イベントホール(港区)にて、10月1日より日本総代理店として販売を開始する『KRONOS GOLF(クロノスゴルフ)』の新製品記者発表会を行った。
『クロノスゴルフ』は、開発者であるフィリップ・ラパース氏とクリエイティブディレクターであるエリック・ウィリアムズ氏によって、2010年にアメリカで設立。現在では、米国以外にスコットランドでも販売を行っている。
製品名の『クロノスゴルフ』とは、ギリシャ神話に登場するゼウスの父である「クロノス」から引用し、このネーミングになったという。
「『クロノスゴルフ』を立ち上げた理由は、ショップで製品を手に取っても、クラシックで精巧なパターが減ってきていると感じたから。カールスバッドで育ち、工場での製造工程における技術などを見てきたので、無い物は自分で作ってしまおうと思ったのがきっかけです」(フィリップ・ラパース氏)
『クロノスゴルフ』がこだわった点は、多くのパター製造者は研磨など、削り出し後の工程で必要な技術に注力しているが、初期の製造工程のミルド工程が重要であると考え、ミルド精度を極限まで高めたこと。
また、一つのインゴット(金属塊)から削り出すため、継ぎ目がなく、金属が持つ本来の構造に一切の変化が生じないという。さらに、ヘッド全体の均等性にこだわり、製造過程で鋳造、溶接、刻印などは一切行わないとのこと。その精度の高さは、ヘッドの重心がセンターラインに重なりバランスが取れていることからも証明されているという(約3mm幅の金属棒の上で、印を中心として完璧なバランスを保つことが可能)。
日本で発売されるパターは、全部で3機種をラインアップ。『TOUCH(価格:5万4000円)』は打感を徹底的に追及したモデル。重厚なトップライン、シームレスネックのダイレクトなフィードバッグが得られるのが特徴。
『METRONOME(価格:5万円)』は、パットの基本である"一定のテンポ"がネーミングの由来だとか。フェースバランスに重めの重量設定で、スムーズなストロークが可能になる。
最後に『MANDALA(価格:5万4000円)』は、革新的なクラシックデザインである「スワンテール・フレンジ」を搭載。テール部へ徐々に厚みを持たせることで高い慣性モーメント(MOI)を持つという。また、ボールが見やすく、アドレスしやすいセンターシャフトタイプのモデルとなっている。
なお、シャフトは日本限定で、UST社製の「振動フィルタード・シャフト」を採用。グリップは、イオミック社製のオリジナルグリップを採用し、天然牛革のヘッドカバーにマッチするコーヒービーンズカラーを使用。
製品スペックは、「TOUCH」がロフト角3度、ライ角71度。「METRONOME」と「MANDALA」がロフト角3度、ライ角70度。長さは3機種共、33、34インチとなっている。
同社によると、初年度の販売目標本数は2000本。重厚なトップライン、フェース面のミルド加工、質の高いマテリアルの採用など、他社とは一線を画すパターの今後が注目される。