SRI、ボール生産増強へ
SRIスポーツは、国内外におけるゴルフボール販売の好調、そして今後さらなる増販計画に対応するためにボールの生産能力の拡大を以前から検討していたが、このほど住友ゴム工業の製造子会社であるピーティースミラバーインドネシアにおいて新工場建設を決定した。
矢経済研究所の資料によれば、同社ボール販売の国内シェアは30%に達し、英国でも23%(スポーツマーケティングサーベイ社調べ)と高い市場占有率を誇る。また、石川遼プロとのボール使用契約も追い風となり、同選手が試合で使う『スリクソンZ-STAR XV』も好調な販売を記録している。さらに、米国など海外でも『スリクソンZ-STAR』シリーズが右肩上がりの販売を記録し、今年上期のボール売上高は前年同期比15・3%増の68億円に達しているという。
このような状況下、ゴルフボールを製造するピーティースミラバーインドネシア社とSRIスポーツの市島工場は、ともに稼働率が高水準で推移しており、今後の増販に対応するために生産能力の拡大を急いでいた。
インドネシアでの工場建設に伴い、米国におけるさらなるシェアアップや、成長市場の中国などでの販売強化を図り、スポーツ事業のグローバル展開に勢いをつけたいとのこと。
<ピーティースミラバーインドネシア工場の概要>
■会社名:P.T.Sumi Rubber Indonesia ■所在地:インドネシア・チカンペック市 ■生産開始:1997年(ゴルフボールの生産開始は1998年) ■資本金:100百万米ドル ■生産品目:自動車・モーターサイクル用タイヤ、ゴルフボール ■従業員数:約3500名(2010年6月末) ■既存敷地面積:230,000平方m
<新工場の概要と建設計画>
■名称:ゴルフボール第2工場(仮称) ■所在地:インドネシア・チカンペック市(既存工場近隣に用地を買収) ■着工予定:2011年3月 ■操業開始予定:2012年7月 ■敷地面積:40,000平方m ■投資総額:約14億円(全額ピーティースミラバーインドネシアによる投資)