2015年 ドイツバンク選手権

足かけ9年 プレーオフ全試合出場中のメイハンに黄信号

2015/09/07 09:39
プレーオフシリーズ過去全試合に出場も、記録更新のピンチを迎えたH.メイハン※画像は2014年「ザ・バークレイズ」

フェデックスが冠スポンサーとなって、米国男子ツアーに4試合のプレーオフが導入されたのは2007年のこと。今年で9年目を迎えるが、この勝ち残りのサバイバルレースの全34試合(4試合×8年+今年2試合)すべてに出場している選手が1人だけいる。それが、ハンター・メイハンだ。

競争の激しいPGAツアーで、出場人数が30人に絞られるプレーオフ最終戦に出場することは容易ではない。その証拠と言えるか分からないが、最終戦に出場すれば、それだけで翌年の「マスターズ」、「ザ・プレーヤーズ」、「全米オープン」、「全英オープン」の出場権が付与される。

そんな記録を継続中のメイハンだが、今週行われているプレーオフシリーズ第2戦「ドイツバンク選手権」で記録更新の瀬戸際に立たされている。

今年のメイハンは、レギュラーシーズンを終えて、最高位が3位でフェデックスカップランキングでは71位につけていた。だが、先週行われたプレーオフ初戦「ザ・バークレイズ」では、予選落ちを喫して同ランク91位に転落。第3戦の「BMW選手権」出場の上位70人に入るには、今週上位でフィニッシュする必要がある。

初日「69」、2日目「73」のイーブンパー42位で予選通過を果たしたメイハンは、3日目に「64」のビッグスコアで11位にジャンプアップ。現在のフェデックスカップ・プロジェクトランキング(この順位で終わったときのランキング)で、67位と圏内まで浮上してきた。

「(この記録が)どれだけ大事かって?どう言っていいか分からないけど、できるだけ頑張っているよ。とても誇りに思っているし、全部の試合に出ている最後の1人としての達成感もある。この仕組みの良いところは、自分みたいにランキングが下でも、優勝したり、上位でプレーをしたりすれば、最終戦のアトランタで逆転できる可能性があるってことさ」

明日は松山英樹の2組前でマット・クーチャーとラウンドする。今の順位を落とさなければ記録継続となりそうだが…、結末やいかに。(マサチューセッツ州ノートン/今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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