2014年 ヒーローワールドチャレンジ

ウッズの新スイング 松山英樹はこう見た

2014/12/04 08:36
プロアマ戦で新コーチのクリス・コモと話しながらプレーするタイガー・ウッズ

自身のホストチャリティ試合「ヒーローワールドチャレンジ」で約4か月ぶりに戦線復帰するタイガー・ウッズ。腰痛の治療とリハビリに勤しんできたこのブランクの間、ショーン・フォーリーに代わり、クリス・コモを新コーチに迎えスイング改造に取り組んでいる。

会場のアイルワースG&CCで開幕前に披露された新しいスイング。今大会に日本人選手として初出場する松山英樹が、ウッズのドライバーショットのスロー映像を見て発した第一声は「いや、これ、相当変わったね…」だった。

「正面から見るとすごく変わったと思う」。松山が変化を感じたのは、大きな体重移動とダウンスイングの軌道。「“切りに行く”動作(カット軌道)がなくなった。ドローを打とうとしているのかもしれないけれど…。(ダウンスイングでクラブが)だいぶインサイドから来ている」

松山の頭に浮かんだのは、かつて2000年代初頭、ウッズが日本ツアーにスポット参戦した当時に撮影された映像だった。「(当時と)フォローの“抜き方”は違うけれど…フォローだけを低くした感じがする。体重移動をすごく多く使う下半身の動きが似ている。下半身、スゴイなあ…これだけいけば、インサイドからクラブは下りる」

前コーチのフォーリーとは、体重移動を極力抑えたスイングづくりに注力したのがひとつの特徴。左ひざの故障を加味した上での取り組みで通算8勝(メジャーは勝利なし)を挙げたが、それとは大きく異なるという。

同世代のゴルファーと変わらず、松山にとってもウッズは幼い頃の憧れ。それゆえ「タイガーは…天才だから。全部良いスイングに見えちゃうんだけど」と、慎重に言葉を選びながら、遠慮がちに評してくれたが「“タイガーっぽい”。僕、好きかも」と、黄金期の動きを想起させるものだったようだ。

少年時代からのスイング映像を見返しているというウッズは、現在模索する動きを「新しくも古いもの」と表現した。「まだまだボールを打ち足りない」初期段階ではあるが、トッププロの目には、確かにそう映っている。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)

■ 桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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