韓国代表の2人がつぶやく「僕たちもアウェイです」
過去3年間も中国で開催されてきた「オメガミッションヒルズワールドカップ」が、今年は中国南部の海南島の海口で開催されている。日本からは40歳になった平塚哲二と27歳の池田勇太が代表として出場。韓国からは31歳のキム・ヒョンソンと25歳の朴星俊の2人が代表に選ばれた。
2人とも日本ツアーのメンバーで、朴は今季からメンバーだが、キムは日本ツアーで3年過ごしている。会場で顔を合わせると「こんにちは」と話しかけてくるキム。あまり日本語が得意ではなく、日本ツアーの会場で積極的に話しかけられたことなどなかった。
しかし、キムは「どうもどうも」と話を続ける。日本語、英語、韓国語の入り混じったおかしな会話になってしまったが、キムの表情から察し「今週は私たち日本人と同じでアウェイですか?」と質問をすると「はい、アウェイね」と返してくれた。
開催国の中国は日本からも韓国からみてもお隣、にも関わらず韓国メディアは2社しか取材に現れず、日本メディアは片手であまるほど。「寂しいです」と言うキムの言葉がすごく印象的だったが、韓国メディアの注目度が低いのも一理ありそうだ。それは、今回の2人がともに地元ではなく日本ツアーで戦っていることだろう。韓国で知名度の少ない選手という扱いをされているのではなかろうか。
今週は日本ツアー組として、初日に11アンダーのビッグスコアをたたき出したオーストラリアのブレンダン・ジョーンズ。さらにタイからはキラデク・アフィバーンラト。そして開催国の中国からはウェンチョン・リャンなど日本ツアーを主戦場とする選手も多い。韓国からの取材が少ないのであれば、同じ日本ツアーメンバーとして注目したいと思う。初日は日本と同じ6アンダー10位タイとまずまずの位置につけた韓国。ロッカー前でこの日、立ち話をし、約束した「明日も写真撮るよ」という言葉を楽しみにプレーをしてくれたら嬉しい。(中国海南島/本橋英治)