2014年 クラフトナビスコ選手権

いろんな“パワー”満載!今季メジャー初戦へ挑む宮里美香

2014/04/03 11:54
あえて休養をとって迎えるメジャー初戦。果たして良い結果に結びつけるか

2009年から米ツアーに参戦している宮里美香が、今季のメジャー初戦「クラフトナビスコ選手権」の大会前日、プロアマ戦に出場し最終調整を行った。今季はメジャー大会の前週は試合を休むと公言し、意気込みも新たにさまざまな“パワー”を注入して大会へ挑む。

「グランドキャニオンとセドナに行って、後半はラスベガスとロサンゼルスで練習をしました」。キアクラシック出場を見送り、休養に充てた先週。美香は米国に来てから気になり始めたというパワースポットで英気を養い、会場入りする直前のロスでは「マスターズ」へ向けて調整をしていた松山英樹と合流したという。

「松山くんとは食事に行くことはありましたが、間近でゴルフしている姿を見たのは御殿場(住友VISA太平洋マスターズを観戦)以来です。ゴルフをしているとすごく大きく見えましたよ」と、以前から親交のある松山と9ホールをともにプレーし、新たな刺激も受けながら、充実した時間を過ごしてきた。

実は、美香がメジャー前週を休むことに決めたのはトレーナーからの助言があったからだ。「アダム・スコットがそういう調整方法をしていることを聞いて、成績もメジャー前に休むようにしてから明らかに良くなっているのをデータで確認しました。マスターズで勝ったのもそのパターンだったし、私も試す価値はあるかな(笑)」。

健闘で終わることが多かったこれまでの自身のメジャー戦績を振り返り、越えられそうで越えられずにきたメジャーの壁を乗り越えるため、今季は技術や練習以外の部分でも工夫に取り組んでいる。

今大会は、2011年に7位に入っており、コースに対する苦手意識は持ち合わせていない。「今年はグリーン周りのラフが短いのでスコアが伸びるかもしれませんね。自分のゴルフもだんだん良くなってきたので、あとはパッティング次第。もちろん優勝が最終目標になりますが、自分のゴルフをするというのが第1目標です」。

そう語る充実した表情には美香本人のワクワクした期待感もにじみ出ていた。新たな取り組みがどのような結果をもたらすか、楽しみにしたい。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/本橋英治)

2014年 クラフトナビスコ選手権