2009年 クラフトナビスコチャンピオンシップ

大舞台に向き不向き?それぞれの“メジャー感”

2009/04/05 15:29
常にフラットな精神状態でプレーできる横峯さくらは大舞台向き!?

米国女子ツアーのメジャー初戦「クラフトナビスコチャンピオンシップ」。3日目を終えて、横峯さくらが20位タイで日本人プレーヤーの最上位につけている。続いて30位タイに不動裕理、43位タイに上田桃子、60位タイに宮里藍という並びだ。横峯は、昨年大会でも19位タイと日本人最上位でフィニッシュ。海外メジャーで優勝争いの経験こそないが、海外ツアーに出場すれば安定した成績を残している印象が強い。

“メジャー”という響きは、国内ツアー、海外ツアーを問わず特別な重みを持つ。通常のトーナメントと比較して難度の高いコースセッティング、トッププレーヤーが集結する華やかな雰囲気、それらを統合してのタイトルバリューの高さ。大半のプレーヤーたちが、例年4大メジャーに標準を絞って調整を続けていると言っても過言ではない。

今週の宮里や上田からも、メジャーを意識したコメントが見て取れる。「メジャーのコースは精神的に削られるものがある」(宮里)、「流れをつくれないのがメジャーでの課題」(上田)などなど。

対して、海外メジャーの出場回数が決して多いとは言えない横峯。3日目を終えても「メジャーという意識はないですね」と平然と言ってのける。開幕前から同じような気持ちを抱いていたというが、いかにもマイペースを貫く横峯らしい言葉。その過剰意識の少なさが、大舞台でも安定して実力を発揮できる強みと言えるのかもしれない。(編集部:塚田達也)

■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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