米国女子ツアー

日本の肝っ玉母さん!? 大舞台に強い佐伯三貴

2008/01/19 02:58
場所を選ばず自分のスタイルを貫ける。海外でも力を発揮できる佐伯三貴の強みだ

序盤から中盤までは、佐伯三貴がバーディを量産し、上がり2ホールで諸見里しのぶがチームに貢献するパーセーブとイーグルで締め括る。チーム・ジャパンにとっては、これ以上ないシナリオで大会初日を終えた。

07年のセントアンドリュースで開催された「全英リコー女子オープン」では日本人最高位の7位タイに入るなど、海外の大舞台で力を発揮する感のある佐伯だが、その要因は何だろう?佐伯が契約するブリヂストンスポーツの担当者は、「順応性が高いです。全英でも、新しいアプローチの打ち方をすぐに覚えて自分のものにしてしまう。日に日に上手くなっていきました」と目を見張る。

コーチで、今大会のキャディを務める坂詰氏は、「どこに行っても自分のゴルフをやるところですかね。この大会のために特に変わった練習はしていないですから」と、そのゴルフスタイルを挙げた。

本人に言わせると、「出たとこ勝負。こういうコースは、あれこれ考えちゃうとダメですね。セントアンドリュースもそうでしたが、私はコースを覚えないんです。狙い目だけキャディに聞いて、そこに打つだけ。行き当たりばったりです」と豪快に言い切った。

この日は、攻めの佐伯と守りの諸見里という風に、きっちりと噛み合ったチーム・ジャパン。明日は3日間の大会で一番のキーポイントとなりそうな、フォアサム形式で戦う。明日のティショットの順番は、「私次第だと思うので、ゆっくり決めたいと思います」という諸見里。佐伯にしてみれば、どっちにしても自分は目の前のショットを打つだけといったところだろうか。(編集部:今岡涼太)

■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。