2011年 富士フイルムシニアチャンピオンシップ

尾崎直道、チャンピオンズ続投に迷い「決断を探している」

2011/11/03 19:45
初日にイーブンパーと伸ばせず、チャンピオンズツアーを通じて「初日の重要性を分かっているだけに悔しい」とこぼす尾崎直道

国内シニア最終戦「富士フイルムシニアチャンピオンシップ」に参戦している尾崎直道は、初日、4バーディ、2ボギー、1ダブルボギーのイーブンパー、28位タイ。「こんなにいい天気なのにイーブンパーじゃだめですね」と久々に日本の芝に苦戦している。

この日のスコアもろとも、インタビュールームにやってきた尾崎は弱気な発言が次々と口を衝く。「今年のチャンピオンズツアーでは打ちのめされましたね。日本に帰ってくるかも含め、スケジュール管理が難しくて…」と帰国をほのめかす。今季序盤「東芝クラシック」、続く「アウトバックステーキハウス・プロアマ」で3位タイフィニッシュと、ツアー初勝利に大きな注目が集まるも、中盤以降、トップ10フィニッシュしたのは1試合のみと調子が上がらず、もがき続けた後半戦だった。

「アメリカではそれほど注目されないから自分のゴルフをするだけ。でも一方で日本でのゴルフは、“尾崎直道”を出さないといけなくなる」という迷いもある。ここまでアメリカであがき続けた自分に「最後のチャレンジだよ」と、落ち込むと自分と、励ます自分を繰り返している。

とは言うものの、直道が戻ろうとしている場所は国内シニアツアーではなく、レギュラーツアー。日本に戻るにしても決して甘い環境ではない。「まだ勝負に意識を持って、挑まなきゃならない。勝負を意識したいし、これは刺激になることだから、精一杯やるだけです」と志しも高い。しかし個人的にはチャンピオンズツアーでの1勝を見てからでも遅くはない気もするが。(千葉県木更津市/糸井順子)

■ 糸井順子(いといじゅんこ) プロフィール

某自動車メーカーに勤務後、GDOに入社。ニュースグループで約7年間、全国を飛びまわったのち、現在は社内で月金OLを謳歌中。趣味は茶道、華道、料理、ヨガ。特技は巻き髪。チャームポイントは片えくぼ。今年のモットーは、『おしとやかに、丁寧に』。

2011年 富士フイルムシニアチャンピオンシップ