選手に帯同する関係者たち 年間どれくらい歩く?
◇国内女子メジャー第4戦◇LPGAツアー選手権リコーカップ◇宮崎CC(宮崎県)◇6471yd(パー72)
大会期間中にギャラリーロープの外から選手を見守る関係者たちは、一日18ホールすべてに帯同することが多い。主に家族やマネージャー、トレーナー、メーカー担当者たちだ。ふと気になったので一日あたりの歩数を聞くと、コース外も含めて「1万5000歩」、距離にして「おおよそ10km」と返ってくることが多かった。
例えば、今季37試合に出場し、計105ラウンドをプレーした勝みなみの母・久美さんは、すべての試合に帯同した。食中毒のような症状で前半9ホールを休養に充てた6月「ヨネックスレディス」の一日以外、すべてのラウンドをロープ外から見守ったという。「ある日、携帯で歩数を見てみたら私も一日1万5000歩くらいだった。平均してだいたい毎日こんなもの。最近、足がむくむことも多いんですよ」と明るく話す。
本戦だけではない。久美さんが「(勝は)毎試合したはず」という一週あたり18ホールをこなす練習ラウンドでも、常にコース内を歩いてきた。関係者の帯同が制限される開幕前日のプロアマ戦を除くと、久美さんが付いた今季ラウンド数の概算は、37を足した計142ラウンド。ここに前出の平均歩数と距離を当てはめると、1年間で213万歩、青森県から中国地方まで本州を縦断するのに近い1420kmに達する。
今季は年間を通して多くの雨に見舞われたうえ、夏場は記録的な猛暑が続いた。その中で、関係者たちは、主役の選手たちを陰ながら支えてきた。年間38試合のシーズンに終わりを告げた「LPGAツアー選手権リコーカップ」。出場した全29選手は、表彰式で晴れやかな顔を見せた。それを見届けた関係者たちの表情もまた、充実感に満ちていた。(宮崎県宮崎市/林洋平)