2018年 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子

女子ツアーで今季5度目のスコア誤記による失格 注意喚起へ

2018/09/23 16:20
今季5度目のスコア誤記による失格が発生した国内女子ゴルフツアー

◇国内女子◇ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 最終日(23日)◇利府GC (宮城)◇6534yd(パー72)

サスペンデッドとなった第2ラウンドの残りが再開された日曜日。第2ラウンドのホールアウト後に、蛭田みな美がスコア誤記(過少申告)で失格となった。マーカーが記入したスコアカードには、13番(パー4)のスコアが「4」と記入されていて、蛭田はそのカードに署名をしたが、実際のスコアは「5」。蛭田は「ぼーっとしていました」とミスを認めた。

これで、今季の国内女子ツアーでのスコア誤記は5回目となった。日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の松尾恵理事は「競技委員は選手に厳重注意したと聞きました。すぐに選手セミナーなどで全選手にも注意喚起をしていきたいし、個別選手への対応も委員会で方針を決めたい」と眉をひそめる事態となっている。

近年は、トーナメント開催中の競技委員の呼び出し回数も増えている。「最近はキャディにまかせっきりの選手が多い。『ラフもスルーザグリーン(*)ですか?』って聞く選手もいます」と松尾氏は嘆く。2016年のプロテスト2次予選では、台湾の選手がルールテストで不合格となり、最終プロテストに進めないという初めての事態も起きた。ルールを知らないということは、罰を受けるだけではなく、プレー時間の遅延にもつながる問題だ。

1968年の「マスターズ」では、スコアカードの誤記で優勝をふいにする大事件も起きた。自分のことは、自分で責任を持つのがゴルフの原点。ゴルファーの模範となるべきプロならば、ルールをよく知ることも、スコアカードをしっかり確認することも、すべてのゴルファーの見本となる行いが求められるはずだ。(宮城県利府町/今岡涼太)

(*) スルーザグリーン:「スルーザグリーン」とは次のものを除いたコース内のすべての場所をいう。
a.プレー中のホールのティ―インググラウンドとパッティンググリーン
b.コース内のすべてのハザード

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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