2014年 KKT杯バンテリンレディスオープン

地元でお披露目! 不動裕理が夫と初タッグ

2014/04/17 18:47
夫の湖中正泰氏(写真右)と初コンビで地元大会に挑む不動裕理

2011年に結婚した不動裕理が、ついに夫をゴルフファンの前に披露する日が来た。今季第7戦「KKT杯バンテリンレディスオープン」に、地元熊本出身の不動が5試合ぶりの参戦。コース上にいる不動の傍らには、なんと会社役員で夫の湖中正泰氏がキャディとして控えていた。

「結婚当初から一度は担いでみたいと話はしていたんですよ。いろいろ考えた結果、地元で知り合いも多いしこのコースにしました」。試合前日のプロアマ戦では、キャディバッグをゲストアマチュアのカートに乗せていたため軽快に動いていた湖中氏だが・・・。

一方の不動は「もうバテぎみじゃないですかね(笑)。キャディのやり方が分からないので、クラブを抜いたり、ボールを拭くとか、ピンを抜くとかのタイミングが分からないと思う。あとは根性で運んでもらわないと」と、夫のキャディぶりに少々不安を抱えている。

そこは、当の湖中氏も承知の上。前週には開催コースの熊本空港CCでキャディとして不動に付き添い、練習ラウンドを行った。「体力的は大丈夫だと思うので、後は、なによりも他の選手に迷惑をかけないように頑張ります」と気を引き締めた。

不動にとって地元ということはもちろんのこと、過去には2004年、06年、そして東日本大震災後にツアーが再開されて最初の試合となった11年に優勝を果たすなど、思い入れの深い大会だ。そして、夫婦2人で初めて臨む今週。目標を聞かれると、「ないですね。もう緊張しているから」(不動)と笑みを浮かべた。

「初タッグで好成績が出たら、その後も担ぐことはありそう?」と湖中氏に質問を投げると、「それはないです。記念にやらせてもらうので、これが最初で最後になると思います」と答える。いつもはロープの外から見守る夫が、コースの中で唯一のパートナーとして戦う今週。女子ツアーでは、表純子キム・ソヒなど、夫婦タッグが優勝を飾ったケースも少なくない。新たな名コンビの誕生となるか。(熊本県菊陽町/本橋英治)

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