茂木、3位浮上の影に米ツアー賞金女王あり
2012/11/23 19:36
茂木宏美は言う。「彼女のスイングが好きで、ずっと見ていた。ゆったりしているけどメリハリがあって、歯切れもいい」。その彼女とは、今季の米国女子ツアーの賞金女王に輝いた朴仁妃のこと。今年の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」最終日に初めてラウンドを共にし、そのスイングに目を奪われた。
そして今週の「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」2日目。ともに2アンダー4位タイで初日を終えてサロンパスカップ以来となる同組となった茂木は、6バーディ、2ボギー、この日のベストスコアに並ぶ「68」をマーク。通算6アンダーの3位タイに浮上し、初のメジャータイトルに向けて前進を遂げた。
「一緒に回った朴さんのリズムが良かったので、私もつられてショットが良くなりました」。前半に3つのバーディを奪い、早々に首位戦線に浮上。後半は2つのボギーを叩くなど伸び悩む展開となったが、「18番のセカンドもすごく良い球が打てた」と、残り165ヤードから6mにつけてバーディフィニッシュ。同じく「68」の好ラウンドを見せた朴に同調するかのように、残り2日間に向けて上々の流れを築いた。
最後のバーディによって朴と同じ6アンダーに並び、明日3日目も再び同組ラウンドへと持ち込んだ茂木。「優勝は、最終日の12番ぐらいから考えます」というその時に向けて、まずは絶好のペースメーカーであり、勝利への高い壁となるであろう女王の背中を追う。(宮崎県宮崎市/塚田達也)
■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール
1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。