2009年 クリスタルガイザーレディスゴルフトーナメント

飯島茜、まさに「怪我の功名」で首位発進

2009/05/01 22:24
肘に負担を掛けない優しいゴルフで首位発進の飯島茜

「クリスタルガイザーレディス」初日、スタート前のクラブハウスで見かけた飯島茜は、ちょうど帯同するトレーナーに、左の肘のテーピングを施してもらっているところだった。妹の遥さんに聞くと、「ちょっと練習しすぎたみたいで」と不安げな様子で、まさか数時間後に首位で帰ってくるとは想像も出来なかった。

記者会見場に現れた飯島は、氷嚢を腿に乗せ、そこに肘を置いてアイシングを怠らない。「最近ずっと火曜入りで練習量を増やしていて、疲れが来たのかなと思う」と、他人事のように説明するが、その姿は痛々しい。

今年に入って、アイアンの距離感が合わなかったという飯島。オフのトレーニング効果で飛距離は伸びたものの、それが自分の感覚とマッチせず、アイアンのシャフトもしなって球が吹け上がる事も多かったという。「自分のイメージとは10m、15m、7mとか違って、マネジメントも何も無かった」と振り返る。

だが、この怪我によってスイングがコンパクトになり、距離感が合ってきた。「振れば飛ぶんじゃないって事を体が分かってきた」と、まさに怪我の功名でこの日のバーディラッシュに繋げた。「自分で打ちたい番手で打ってピンに寄っていたので、距離は大丈夫」という飯島。こうなると、怪我が治った時の方が、逆に心配になってしまう。

2009年 クリスタルガイザーレディスゴルフトーナメント