斉藤愛璃、続く“学びのラウンド”
2012/05/19 16:42
今季開幕戦の華々しいツアー初勝利から、およそ2ヶ月。その歓喜の中心にいた斉藤愛璃が、今週開催の「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」で4試合連続の予選落ちを喫した。2オーバーの45位タイからスタートした2日目は2バーディ、4ボギーと連日の「74」、通算4オーバー61位タイでホールアウト。カットラインに2ストローク及ばず、今週も予選ラウンドで姿を消す結果に終わった。
ショットは良いイメージで振れているが、今の課題はパッティング。今週も「ここぞ、というところでパットを外してしまった。大事な1打が次々と残る中で、ガマンしきれていない。あと1歩がクリアできませんでした」とグリーン上で苦しんだ。
昨年のファイナルQTで31位に入り、今季は自身初のシーズンフル参戦。今週を終えて全11試合連続出場中とあり、ここまでの連戦は斉藤にとって初めてのこと。「正直、メチャクチャ疲れています」と、週を追うごとに疲労が蓄積されていることを素直に認める。
しかし、斉藤の心の中には1本の芯が通っている。「初めてのコースが多いので、経験をして学んで、次に繋げていきたい」。これまでにも幾度か口にしていたが、今は成績を求める時期ではなく、勉強の時期。目先のスコアばかりを追う過剰な意識は捨て、来シーズンも見据えての戦いを続けている。次週の「ヨネックスレディス」の舞台、新潟県のヨネックスCCも未体験のコースの1つ。斉藤の“学びのラウンド”は、これからも続く。(愛知県豊田市/塚田達也)
■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール
1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。