2012年 ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ

3アンダーでも、悔し涙の金田久美子

2012/05/04 20:02
痛みさえ出なければ良いプレーができるのに。自分のケガに悔し涙を見せた金田久美子

午前と午後に分かれてスタートした「ワールドレディスサロンパス杯」の第1ラウンド。雨の降っていた午前組と、天候の回復した午後組とではスコアの伸び方に差が出てしまうのは致し方ない。午前組のベストスコアは朴仁妃の5アンダー。しかし、それに次ぐ3アンダーで上がってきた金田久美子の表情には意表を突かれた。

みると、ポロポロと涙をこぼしている。7番までに4つのバーディを奪った金田は、9番でボギー、10番でバーディを奪い返したものの、15番で再びボギー。後半はスコアを伸ばせず3アンダーで終えていた。

2週前、ディフェンディングチャンピオンとして迎えた「フジサンケイレディス」を腰痛のために途中棄権。先週は試合を休んで「4人くらいに診てもらった」というが、「何も悪くないって言われました」と、原因は判然としない。今朝はスタート前から少し痛みがあり、10番で痛み止めを飲んだというが、後半は痛みからショットがぶれて必死のスコアメイクだったという。

「昨日までショットがよくなかったけど、ラウンド後の練習で“もう少しだな”というのがあって結構練習していて…」。前日の練習量の多さが、無情にも痛みとなって現れてしまったのだ。練習をすればするほどけがのリスクは高まるし、練習をしなければ上達も望めない。好調なゴルフも痛みが出れば台無しになってしまう。金田の涙には、そんなもどかしさと悔しさが凝縮されていたのだろう。(茨城県つくばみらい市/今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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