女子ツアーで異例の救済!今週は“虫”との闘い!?
国内女子ツアー「サイバーエージェントレディスゴルフトーナメント」が4月27日(金)に開幕するが、試合のローカルルールで追加の競技特別規則が発表された。
LPGA(日本女子プロゴルフ協会)によると、今大会の会場となる鶴舞カントリークラブ(千葉県)のコース内に大量の黄金虫(コガネムシ)が発生しているため、プレーに支障をきたす場合は無罰で救済の処置が行えるというものだ。
コース内の黄金虫対策として期間中は、プリファードライが適用される。プリファードライとは、スルーザグリーンにある球を罰なしに拾い上げて拭き、元の位置より6インチ(15センチ)の範囲内でプレースすることが出来ること。球を拾い上げる前に、プレーヤーはその位置をマークしなければならず、怠った場合は1打罰が加えられる。
そして注釈として「黄金虫はルースインペディメントです。球を拾い上げる前やその球をプレースした後、黄金虫を取り除く際に球が動けば、1打の罰でリプレースになります。黄金虫によって球が動いた場合は、局外者によって動かされたことになり、無罰でその球はリプレースとなります」と掲示された。
試合を前日に控えた有村智恵は「確かに、このコースは虫が多いですね。試合に集中できるか心配はしましたが、LPGAで特別ルールを設定していただいたので良かったです。あ、私は虫が苦手とかではないですよ。普通に触れますし(笑)」と、特別措置によって試合には影響がないと話す。その一方、神経質な選手や虫が苦手な選手にはあきらかにプレーへ影響が出そうな雲行きとなってきた。
さらに心配されるのは進行のスピードだ。ショットのたびにボールの下や周囲を確認したり、グリーン上でも自身のライン上に虫がいないかなど確認しながらプレーをしたら、ショットごとに普段の数倍の時間を費やすことになるかもしれない。(千葉県市原市/本橋英治)