アマチュアの比嘉真美子「今の実力は3位ということ」
国内女子ツアー「スタジオアリス女子オープン」の初日に3アンダーをマークし首位タイでスタートを切ったアマチュアの比嘉真美子。大会2日目はスコアを伸ばすことが出来なかったが単独3位と踏ん張り、最終日も最終組でラウンドすることになった。
「自分らしいゴルフで、攻める気持ちでスコアを伸ばしたい」と気合いを入れてスタート。その気合いが少し空回りしてしまった。1番はピンの下5mのバーディパットを1mオーバーしてパー。2番はティショットを右に曲げると、4打目のアプローチがピンを2mオーバーしてボギーが先行してしまった。
しかし、攻める気持ちに緩みはなく、6番ではティショットを右のラフに入れるが、2打目でピンをデッドに狙い2mにつけてバーディ。さらに8番もピンの手前4mから強気のパットでバーディを奪った。
後半は1バーディ、2ボギーとスコアを1つ落とし通算3アンダーとなったが、堂々の単独3位フィニッシュ。しかし、アマチュア優勝を狙った比嘉は複雑な表情でクラブハウスに引き上げてきた。
「最終日にスコアを伸ばせないのは、優勝争いできないということで、3位に終わったのが今の自分の実力だと思います。今まで、リーダーズボードで上位選手の名前を見て、優勝を争うイメージだけを持っていましたが、今回初日から優勝争いに加わることができて、良い経験が出来ました」。悔しさを滲ませながらも冷静に心境を語った。
そして次戦は「サロンパスワールドレディス」に出場を予定しているが「これから3週間ありますので、冬にやってきたトレーニングを多めに夏に向けて体をコントロールして、今回見えたアプローチという弱点を克服して挑みたい」と、具体的はテーマを掲げて調整に挑む。
この日最終18番でボギーをたたき、佐伯三貴に逆転優勝を許してしまった申智愛(韓国)は、負けても笑顔で「楽しかった」という言葉は対照的に、口を真一文字に閉じて悔しさを噛みしめる比嘉。今季は3試合に出場し、16位タイ、24位タイ、そして今回が単独3位とプロに混ざっても遜色ない成績を残している。今後、プロ転向することは間違いないと思われるが、強気の攻めに小技など経験が積み重ねられたら、日本を代表する選手に成長するのは間違いない。(兵庫県三木市/本橋英治)