服部真夕、初の最終組同門対決に気合十分
今季「マンシングウェアレディース東海クラシック」で、地元(愛知県)優勝を飾った服部真夕が、「伊藤園レディスゴルフトーナメント」の2日目に、4連続バーディを奪うなど4ストローク伸ばして通算6アンダーの首位タイに浮上した。
服部はその勝利以降、好調が続いているが、思わぬ展開でスコアを崩し予選落ちにもなっている。4大会前の「富士通レディース」では、最終日を単独首位で迎えながら13位タイに終わり、その翌週は初日から出遅れ予選落ち。さらに翌週「樋口久子 森永製菓ウイダーレディス」では、初日首位タイにつけながら2日目に「81」をたたき予選落ち。
そして先週はホステスプロとして出場した「ミズノクラシック」で、上田桃子、横峯さくらと最終日最終組でラウンドしたが14位タイに終わっている。今週も最終日を最終組でラウンドすることになったが、今回は「負けたくない」と気合を込める。
もちろん、今季何度も優勝争いをしながら自身でスコアを崩すことが多かったことを反省してのことでもあるが、もう一つの理由が同じ通算6アンダーの首位で並ぶ青山加織の存在だ。
同じ岡本綾子を師と仰ぐプロは青山、服部以外にも表純子、森田理香子がいるが、門下生同士が首位タイで最終日を迎え、最終組でラウンドするのはこれが初めて。服部は「よく知っているからラウンドはし易いですけど、やっぱり負けたくはないですね。勝負の世界なので、どちらかが勝ったり負けたりしますので。先輩はジュニアの頃から知っていますし、自分の優勝をお祝いしてくれたり凄く良い先輩なのですが、勝負では負けられません」と闘志をむき出す。
対するツアー初優勝を狙う青山も「他の選手よりは知っている分回りやすいですね」と話す。師匠の岡本は2人の戦いを現地に乗り込み観戦するかと思いきや、自宅のある広島県から動くつもりはないと言う。岡本は自分が会場に姿を見せることで2人が萎縮してしまうことを懸念しているのかもしれない。服部と青山の2人が互いにけん制しあい、後続の選手にあっさりと逆転されなければ良いのだが。(千葉県長生郡/本橋英治)