2011年 マンシングウェアレディース東海クラシック

3位タイの青山加織「本気で勝ちたい!」

2011/09/16 17:46
悲しみを乗り越え悲願のツアー初優勝を目指す青山加織

国内女子ツアー「マンシングウェアレディース東海クラシック」の初日、4バーディ、ノーボギーのラウンドで3位タイにつけた青山加織。「今日はショットが良くて、風も気にならなかった。明日は雨ということもあるので、もう少しスコアを伸ばしたいと思ったら終盤に連続バーディを奪えて良かったです」とラウンドを振り返る。しかし、その後に8月に亡くなられた父親・政隆さんのことに触れると、涙をこらえずにはいられなかった。

「ゴルフをしている時にはゴルフにだけ集中できますが、それ以外のときは辛いし悲しいです」と話し出した。10年前から病気を患ってきた父親は、青山の試合を見にくることもできなかった。「でも、テレビでは見てくれていたので、父には優勝する姿を見せたかったんです。最後に父が見てくれた試合も予選落ちだった」と悔やむ。

2試合ツアーを休んだ青山は「いままで優勝することを漠然と考えていたことに気づきました」と深い悲しみを抱えながらもツアーに復帰。そして「これからはもっと本気で優勝するための練習や努力をしていこうと思いました。ゴルフを始めた時から父はつねに私を応援してくれていたので、本当に優勝を見せたかった・・・。今は気持ちで負けないように、集中力だけでも誰にも負けないことを誓いました」と自分自身に誓う。

大会初日を終えて首位とは1打差。父親に見せることはできなかったが、今はキャディバッグにしのばせた亡き父の写真とともにツアー初優勝に向けて戦っている。(愛知県知多郡/本橋英治)

2011年 マンシングウェアレディース東海クラシック