ツアー14勝目の李知姫「東北の神が降りた!?」
2011/06/19 18:26
国内女子ツアー「ニチレイレディス」を制した李知姫は、ホールアウト後に李にしては珍しく涙を流して優勝を喜んだ。「今日は朝から『絶対に優勝する』と心に決めていました」という李は、自分自身にプレッシャーをかけることで、朝から緊張していた。
2番、10番でボギーを叩いたが「ピンチの時にはキャディの渋谷さんに助けてもらいましたし、ボギーを叩いても絶対に優勝すると自分に言い聞かせてラウンドしていました」と、7つのバーディを積み重ね、通算12アンダーで優勝を果たした。
その李は、3月の東日本大震災後に自分も何か力になれればという気持ちから、バーディ基金を開始した。バーディを1つ奪うごとに10万円を寄付するというものだ。今季も開幕戦も含め、先週まで積み重ねたバーディは100個を超えた。そして、今週も17個のバーディを奪い、通算バーディ数は122となった。
「基金を始めてからバーディが凄く出るんです。先週で1000万円を超えました。周りからは東北の神様が知姫に舞い降りたのでは、と言われました。凄く嬉しいことです。もっと頑張ってチャリティに協力していきたいです」と話す。
9位に終わった「サイバーエージェントレディス」では7つに終わったが、それ以外の8試合は全て10個以上のバーディを奪い、先週の「サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」(4日間大会)では22個。平均バーディ数もツアートップの3.81で首位に立っている。
男子ツアーの石川遼などもバーディ基金を行っているが、自分の成績にあわせ継続してチャリティを行うと、知姫のように「もっと頑張りたい」という気持ちになり、より良い成果が生まれるようだ。(千葉/本橋英治)