馬場ゆかりが未勝利での賞金記録を更新!
国内女子ツアー「マスターズGCレディース」の最終日を、通算6アンダーの首位タイで迎えた馬場ゆかり。前半の4番パー3でピンの左上から3m、急な下り傾斜で難しいラインを強気にねじ込みバーディを奪う。この時点で単独首位に立ち、いよいよ今季初勝利かと思われた。
しかし、5番でチップインバーディを奪った横峯さくらが、7番パー3でホールインワンを達成し、その光景を目の当たりにした馬場は、ただ笑って祝福するしかなかった。これで一気に3打差が開いてしまったが「最後まで諦めちゃいけない」と心に誓った馬場は、後半に3つのバーディを積み重ねて1打差まで迫る。
16番は横峯が6m、馬場は5mのバーディチャンスを迎えるが、決められずに互いにパー。続く17番パー3のティショットをグリーン左サイドのラフに入れた馬場は、2打目でピンまで2mに寄せた。同じくグリーンを外した横峯が4mのパーパットを外したため、入れれば並ぶ大事なパーパットだったが、決められず2人ともにボギーを叩いてしまう。
最終18番も互いに2打目グリーン右サイドのカラーへ。先に打った横峯のパットがカップまで60センチに寄ったため、馬場は8mのパットを入れにいった。しかし、カラーの長めの芝に負けてしまいボールは無情にもカップの1m手前で左に反れてしまい、最終的に横峯を捉えることは出来なかった。
「アテストでさくらちゃんが緊張した~と言っていたので、そういうプレッシャーをかけられたのは良かったです。悔しいけど頑張った結果なので、毎週毎週、上位で戦っているのは、信じられないぐらい成長したなと実感しています。あとは順番を待つしかないかな・・・」と話す馬場。
優勝したい気持ちは強いが、いまひとつそこに届いていない歯がゆい思いもあるが、優勝争いをしていることでの自信もついている。これで、今季3度目の2位。トップ5入りはついに10回目となった。そして獲得賞金も今週の1,082万円を加算して、7,707万円。昨年、古閑美保が更新した未勝利での最多獲得賞金(7,210万円)を、塗り替えることになった。
未勝利での賞金ランキングは、1997年に野呂奈津子が記録した4位というのが過去最高だが、現在4位につける馬場は、3位の全美貞とは僅かに80万円の差となっている。残り5試合、優勝せずにこの記録も塗り替えることになるのか。馬場としては残り5試合で優勝を果たしたいところだが。(編集部:本橋英治)