2010年 ヨネックスレディスゴルフトーナメント

全美貞、韓国勢による男女ツアー同時制覇を喜ぶ

2010/05/30 18:03
圧倒的な安定感で相手を寄せ付けなかった全美貞。2年連続の完勝です!

国内女子ツアー第12戦「ヨネックスレディス」の最終日は、首位に立つ全美貞が2位の宮里美香に4打差をつけてスタート。ここ2日間の全の安定したプレーを見ていた多くの人々は、スタート前から全の優勝を予想していた。

ところが、本人にとってはそう簡単な事ではない。「10打差くらいあったら良いけど、4打差はあっという間に逆転されてしまうので、緊張しましたね」。昨年の「SANKYOレディース」では、ラスト4ホールで5ストローク落として宮里藍に逆転負けを喫しているだけに、その言葉には妙な説得力がある。

2番で1mを外して3パットのボギー。続く3番のティショットは、グリーンの遥か手前にショートする「ありえないミス」という1打。しかし、「私はバックスイングからの切り返しが早くなるとミスが出るタイプなので、それを意識したら良いリズムに戻ってきました」と、直後に修正。5番でこの日初めてのバーディを奪うと、一気に安定感を取り戻した。

結局、2位の5打差をつける逃げ切り優勝を決めた全は、「とにかく優勝できて本当に嬉しいです。今季初優勝なので、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しいです!」と、満面の笑み。昨年、自らが「リゾートトラストレディス」で達成した大会連覇に続き、再び同一大会2連覇を成し遂げた。

奇しくもこの日は男子ツアーでキム・キョンテが日本ツアー初優勝を飾り、「会った事はないけど、やっぱり嬉しいです」と韓国勢による国内男女ツアー制覇を喜んだ全。改めて、現在の韓国パワーの凄さを感じさせる一週間となった。(編集部:今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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