2010年 中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン

まだまだ安定期を迎えていない世代交代

2010/05/22 19:16
平成世代の森田理香子と藤本麻子が最終組をプレー。フレッシュな風を吹き込んでいる

19歳の藤本麻子と、20歳の森田理香子。次世代のスター候補である2人が、「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」2日目に最終組でプレーし、真夏のような暑さに見舞われている今週の舞台に、フレッシュな風を吹き込んだ。

藤本と森田はアマチュア時代からナショナルチームで行動を共にしていた経緯もあり、普段から「あーこ」、「かっこー」と呼び合う仲。久々の同組対決に、「楽しみでした」と藤本。当人のみならず、2人の対決を楽しみにしていたファンも多かったことだろう。

結果的には、森田、藤本ともに前半はスコアを落としたものの、後半に巻き返す同じ展開。森田が通算8アンダーの2位タイ、藤本が通算6アンダーの4位タイに踏ん張り、明日の最終日を迎える。森田は3打差、藤本も5打差と、逆転の可能性は十分の位置だ。

初日を終え、互いに「刺激を受けています」と話す2人。良い影響を受け、与え合っている若きライバル同士の争いに、久しく感じられなかった新鮮さを感じる。横峯さくら諸見里しのぶ有村智恵らの台頭により、世代交代が安定期を迎えた感もあった女子ツアー。次々と出現する有望な若手たちがトップ選手を脅かしている構図が、何とも楽しくもあり、頼もしくもある。(編集部:塚田達也)

■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

2010年 中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン