藤本麻子が方針転換 “米ツアーより日本専念”
国内女子ツアー第7戦「フジサンケイレディスクラシック」で初日5位タイの好スタートを切った藤本麻子。昨年プロテストに合格した新人ながら、今季ここまで予選落ち無し。先週の「西陣レディスクラシック」では4位タイに入るなど、着実に結果を残しはじめている。
その要因を「焦ってないこと」と自己分析する藤本。「遼君みたいに一回では勝てないので、マイペースで行ければいいなと思っています。まずはベスト10に何回か入って、何度か上位争いを経験して」。当然、優勝を視野に入れているが、それは段階を踏んで今年中に達成すれば良しと考えている。
そんな藤本は、プロテスト合格直後から米ツアーに行きたいと公言していたが、その考えも今は変わってきているという。「シーズンオフに(宮里)美香ちゃんと練習して、色んな話を聞いて・・・」と藤本。英語があまり話せない藤本は、通訳を帯同させ、家族に食事や日々の雑務を支えてもらい、時差のある広い大陸を移動するという具体的な米ツアーの大変さを聞き及び、「深く考えると、中途半端な状態では行かない方がいいと思った」と方針転換。まずは日本ツアーで結果を出すことに、気持ちを集中させている。
明確な目標が藤本のプレーを切れの良いものに変えるのか、この日は最終18番でダブルボギーを叩いたものの、4バーディを奪って通算2アンダー。「まだ初日だし、明日は最終日に向けて良く考えてプレーをしたい」と、頼もしい言葉を残す。
ただ、課題としていた100ヤード以内の精度、パー5でバーディを奪うことに関しては、この日一つもクリアすることが出来なかった。今週、藤本がパー5でいくつバーディを奪えるか? 彼女の成長の尺度として、そんな見方をしてみるのも面白いだろう。(編集部:今岡涼太)
■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka