第一の関門を乗り越えホッと一息!22名の女子プロが誕生する
2006年度の国内女子(LPGA)プロテストが、7月25日(火)から27日(木)までの3日間、石川県の片山津ゴルフ倶楽部(6,417ヤード、パー72)で開催された。その結果、223ストローク、7オーバーまでの21名が実技テストを通過した。
トップ合格を果たしたのは、通算8アンダーを記録した有村智恵。2日目を終えて7アンダーと抜け出した有村は「トップ合格を意識せずにプレーしたい」と話していた。迎えた最終ラウンドは10番でバーディを奪い、残り17ホールはすべてパープレーでまとめ、8アンダーでフィニッシュ。2位に7打差をつける独走だった。
1アンダーの2位通過は高梨カンナ、2オーバー3位通過は武田由紀、村上奈津子、土肥功留美、笠りつ子の4人が並んだ。武田はこれがプロテスト8度目の挑戦。昨年はクオリファイでの成績でツアーにも出場していたが、シード権は獲得できず、今回2年ぶりにプロテストを受験した。「いやー、長かったですね。やっと通ってホッとしています。でも、これで試合に出られるわけではないので、年末のクオリファイでもがんばります!」と気を引き締め直した。
その通りで、このプロテストを合格することで、女子プロゴルフ協会の会員にはなれるが、来シーズンのトーナメントに出場するためには、クオリファイで上位に入らなければ、優先順位が与えられないのだ。
とはいえ、このプロテストに合格するのも相当の難関だ。今回2位通過の高梨は、欧州女子ツアーでの優勝経験も持つ実力者だが、プロテストは10回目でようやく合格した。男子プロの小山内護の妹、小山内優代も4度目の受験で合格した。「今日は途中スコアを崩したので、やばいかなと思って、ラウンド中に涙が出てきました」と言う。
実技テストを合格した21名、さらに、今シーズンの「プロミスレディス」でツアー初優勝を果たした藤田幸希を加えた22名は、明日の筆記テストをクリアすることで、晴れてプロゴルファーとしての資格を得ることになる。