17年間守ったシードを失ったベテラン二人
2009/11/21 20:30
Jリーグが開幕し、皇太子と雅子様のご成婚に沸いた1993年。あれから17年もの長い間、賞金シードを守り続けた服部道子と肥後かおりの大ベテラン二人が、今年揃ってその記録に終止符を打つこととなった。
「大王製紙エリエールレディス」2日目を終え、二人仲良く3オーバー。カットラインには3打足りずに予選落ちが確定した。先週までの賞金ランキングは、服部が77位で、肥後は92位。賞金シードの50位には遠く及ばなかった。
「“一打でも上に行こう!”とか、“これは入れなくてはいけない”という一打に対する執着心が無くなっていて、それは体のコンディションのせいでもあると思う」と、寂しげな肥後。「QTを受けるのをやめようかとも思いましたが、受けない理由もないので行ってきます」と、燃えない心と重たい体に、なんとか意志の力で鞭を入れようとしている。
一方の服部は、今年6月に入籍。「来年やるかは別として、QTに行ってこようと思います」と話すが、実際来シーズンをどうするかは全くの未定で、「今後、どういう形で対ゴルフと向き合うか、主人と相談して考えたい」と引退も選択肢の一つとして否定しない。
ファイナルQTの結果次第では、来シーズンも戦う二人の姿を見ることを出来るかも知れないが、会場を去り行く二人の後姿には、やはり言葉に出来ない物悲しさが漂っていた。(編集部:今岡涼太)
■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka