一番悔しいのは誰?
日韓女子プロゴルフ対抗戦の第1ラウンドは、日本チームの4勝8敗と苦しい立ち上がりとなった。日本チームで勝ったのは、大山志保、茂木宏美、横峯さくら、飯島茜の4人。「ちょっと残念な結果でしたね。でも、いい感じなんじゃないかな」。日本チームのキャプテンを務める藤井かすみは、意外にもそう振り返った。
韓国チームのメンバーは、米国LPGAの賞金ランキング6位の金美賢を筆頭に、上位20位に入る7人が参加。また日本の賞金ランキング5位以内に入る3人、そして韓国LPGAの上位3人と、ベストメンバーといえる布陣を組んでいる。相手に不足はないというより、実績では韓国チームの方が上だろう。
それでも藤井が悲観的でないのは、これまでと違う雰囲気を感じているからだ。「今日負けた選手たちが、すごい悔しがっていて、明日は絶対勝つって本人達が口にしているんですよ。本人が勝つって言った時は、勝ちますよ!」
もちろん、藤井自身の準備は整っている。しかし、「私より、今日出た選手の方がやる気があるみたい」と、明日も藤井の出場予定はない。「みんなが戦って強かったって言う選手は、いい所でいいパットを決めているんですそれは、気持ちなんです。気持ちで絶対勝つって思ってくれれば、いいんです」。
明日のオーダーは、選手の希望を取り入れて決めたという。「自分が回りたい時間に回るのが良いかなと。でも、悔しい思いをした選手は、やっぱり早く回りたいみたいですね」。そう聞いてオーダーを眺めると、トップバッターは今日惜しくも1打差で負けた古閑美保だった。
「1人1勝以上がノルマです」という藤井。今夜は恒例の選手が集まる食事会も予定されている。「もちろん檄を飛ばします!」キャプテンの熱い言葉を胸に、ホームの日本チームが逆転に挑む。(編集部:今岡涼太)
■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka