国内女子ツアー

日韓女子プロゴルフ対抗戦が華やかに開幕!

2006/12/01 18:00
日韓対抗戦の前夜祭。日本チームはコシノジュンコデザインの華やかな衣装に身を包んだ

明日、第7回目を迎える日韓女子プロゴルフ対抗戦が福岡県のセンチュリーゴルフ倶楽部で開幕する。これまでの対戦成績は日本の2勝3敗1分。しかし、ここ4年に限っていえば、日本は3敗1分と圧倒的に分が悪い。

昨今の米ツアーや日本ツアーを見ても明らかなように、近年の韓国人選手の活躍は目覚しいものがある。しかも、今回はチーム戦。その団結力も、韓国チームの強みの一つだ。

プロアマ戦があったこの日、日本と韓国の主要選手の記者会見が行われた。日本人選手はいつも通りなのだが、驚いたのは韓国選手の記者会見。最初に会場に姿を見せたのは、今年のKLPGAの賞金女王シン・チエ選手(18)と、同3位のチェ・ナヨン選手(19)。2人が席に着くが、すぐに会見は始まらない。数分後、朴セリがやってくると、2人は席から立ち上がって偉大な大先輩を出迎えた。そして最後にキャプテンの金美賢が席につき、ようやく会見がスタートした。

若い2人は、朴と金を前にして、尊敬を隠さない。今この席に一緒に座っていることが信じられないとか、神のようだとまで言う。韓国人は年長者の前では煙草を吸わないのが普通らしいが、そういった文化は、個人競技のゴルフの世界にも浸透している。

一方の日本チームは、もっと個人色が強い。会見はもちろん一人ずつだし、前夜祭終了後に行われたチーム毎の写真撮影でも、整列するまでに時間の掛かること……。それでもキャプテンの藤井かすみは、「今年はやる前から引いちゃってる選手が少ない」と、全体の雰囲気は悪くないという。

どうやら、真剣に国を背負って勝負に来ている韓国チームを、飄々と日本チームが迎え撃つといった風情になりそうだ。しかし、今年の日本には地の利がある。相手は強敵に違いないが、通算成績をイーブンに戻すチャンスは十分だ。(編集部:今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka