国内女子ツアー

好スコアを出したいなら走れ!?プレー時間とスコアの関係

2006/11/24 18:00
突き刺さった球の処理を確認するため、競技委員を待つ諸見里しのぶ(と同組の茂木宏美)

初日サスペンデッドの影響で、この日は各選手が30ホール近くをこなさなければならなかった国内女子ツアー最終戦。幸い、出場選手22名という少数精鋭大会のため、それだけのホール数をこなしても、日没前には全選手が無事にホールアウトすることが出来た。

この日の第1ラウンド、そして第2ラウンドの前半まで首位に立ち、大会をリードしていたのは諸見里しのぶだ。途中、彼女のプレーを見ようと数ホールついて歩いたのだが、そのプレーの早さに驚いた。

8番パー3では、70cm程オーバーしたバーディパットを、躊躇無く“お先に”沈めてパー。最近の女子プロゴルファーの多くが、こうしたパットでも一旦マークして、ラインを読んで・・・と時間をかける中、彼女のプレー振りは見ていて実に気持ちが良かった。

続く9番パー5では、2オンを狙った2打目が、グリーン手前のバンカーのふちに突き刺さってしまう(写真)。ここでは競技委員を呼んで救済を受けることが出来、無事パーセーブで切り抜けた。「(救済を)受けられたらラッキーと思っていました」。

その後、11番でもカート道の扱いについて確認する為に競技委員を要請した諸見里は、その遅れを取り戻すべく、残りのホールは走りながらのプレーとなる。ホールアウト後は「すごい疲れました」と振り返ったものの、グリーン上については、「パッティングは心配なかったので」と、影響は無かったことを強調した。

思えば、今年9月の女子プロゴルフ選手権でも、日没が迫る中、ホールアウトを目指して走りながらプレーしていた肥後かおりが、バーディを量産して首位に並んだことがある。一部ではスロープレーも指摘されている昨今、プレー速度について再度意識してみることも必要かも知れない。(編集部:今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka