国内女子ツアー

シード権を巡る熱き戦い、最後の泣き笑いはどうなる?

2006/11/17 18:00
弱肉強食のこの世界。試合に出られなければ稼ぐこともままならない

今週のプレスルームで大活躍しているのが、写真の資料だ。細かい文字がびっしりと書き込まれた表なのだが、これは今週の成績でシード権がどうなるかが分かる優れもの。日本女子プロゴルフ協会の宮崎さんお手製のシートだ。

これを見ると、51位と52位の間が二重線になって仕切られているが、ここが運命の分かれ道。永久シードを除いた50名、つまり51位までが来季のシード権を獲得し、52位は出場権をかけてのQTに回ることになる。

現在シード権ぎりぎりの51位にいるのは、那須美根子。もちろんこの大会にも出場しているが、初日は33位タイと微妙なスタートだ。そのすぐ下にいる52位の成田いづみは、初日トップタイと気を吐いている。さらに下にいくと、60位の佐々木慶子が、初日11位タイと好スタートを切っているが、那須が予選を通過した場合のシード権獲得の最低条件は、単独8位ということが分かる。

一方で、51位以内の選手も安泰ではない。先週の大会で悔し涙の2位に入った白戸由香は、大きく順位をあげて50位にいるが、初日は67位と出遅れて予選落ちのピンチ。那須との差はわずかに28万円で、那須が予選を通過し、成田や佐々木などが上位に入ると、2人に抜かれてシード落ちとなってしまう。

実際戦っている選手たちは、ここまで細かい計算はしていないだろうが、それぞれ目安を把握して、それに向けて気合を入れていることは事実。今週は上位だけでなく、下位のシード権争いにも要注目だ。(編集部:今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka