国内女子ツアー

プロ1周年の諸見里「成長はしてないです」

2006/09/30 18:00
自分では成長していないという諸見里しのぶだが、多くの経験が今後の活躍に繋がる

ちょうど1年前の「日本女子オープン」がプロデビュー戦の諸見里しのぶ 。アマチュア時代から国内ツアーで優勝争いをするなど、実力は折り紙付きだったが、プロとして初めて挑んだ試合でも見事5位に入って、ゴルファー人生初の賞金294万円を手にしている。その後は、立て続けに日米のツアー出場権を獲得し、今年は米ツアーにも参戦するなど、着実にステップアップを続けている。

と、思って本人に聞いてみると、「この1年間で成長として感じられる部分はないですねぇ」と首を捻った。「(米ツアーも)良い経験は良い経験なのだけど、まだまだです」。歴戦の強者に揉まれ、自分の未熟さを感じているようだが、実はこの謙虚さこそ彼女が米ツアーから吸収した財産かも知れない。

先週までの国内賞金ランキングは、出場8試合にして40位。来季のシード権はほぼ手中に収めているが、米ツアー出場については、まだ白紙の状態だ。「まずは目の前のこの試合」という諸見里。今大会は3日目を終えて4位タイの好位置につけているが、それでも笑顔はない。

「今日は一番スコアが動く日。自分のスコアを大切にしようとスタートしたけど、悔しい結果になってしまった。今日が最終日じゃなくて、良かったです」という諸見里。しかし、14番では20ヤードのチップインバーディを決めるなど、勝負強さは垣間見せてくれた。

悔しい思いの多かった1年間。成長は、結果で証明してみせる。(編集部:今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka