国内女子ツアー

坂東貴代は千載一遇のチャンスを掴めるか!?

2006/09/23 18:00
大ギャラリーの中でも緊張することなくプレーできていると語る坂東貴代

ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン、宮里藍の地元凱旋で盛り上がるこの大会で、初日・2日目と首位をキープしているのが、坂東貴代(31歳)だ。

坂東は1997年の三菱キャタピラーレディス、2002年のサントリーレディスと、これまでツアー2勝を挙げているが、05年はファイナルQTで73位に沈んでツアー出場はわずかに2試合で、共に予選落ち。06年に入っても、これまで22試合に出場し18試合で予選落ち(1試合の棄権を含む)を喫している。

突然大勢のギャラリーがつく宮里と同じ最終組で回って緊張はないのか?「プロになって13年位たったから、20代の時よりはちょっと落ち着いてきましたね。ほとんどのギャラリーが藍ちゃんの応援をしていても、気にならなくなりました」。逆に「アメリカに行っている藍ちゃんと回れる機会はあまりないと思うので、本当にいい経験をさせてもらっています」と、余裕すら感じられる。

自分は自分という考え方がすっかり板についていて、聞いていて頼もしい。決してコンスタントに結果を残すプレーヤーではないが、巡ってきた千載一遇のチャンスでここ一番の力を発揮するタイプのようだ。

3バーディ3ボギーだった2日目。「ショットは昨日の方が良かったです」というが、この日はアプローチが冴えていた。同組で回った宮里も「寄せがほんとに凄かったです。見ていて勉強になりました」と、目を丸くした。

「最終日トップなのは初めてかな?(実際は違うが・・・)いい経験が出来ると思うので、頑張りたいと思います。え?まあ経験とか言っていられない年齢ですけど、人それぞれですからね」。坂東は最後までマイペースを崩さなかった。(編集部:今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka