史上初の快挙に挑む宮里藍・優作兄妹
2006/09/09 18:00
日本女子プロゴルフ選手権3日目、2番でダボを叩きながらも、中盤は耐えに耐え、最終18番でカラーからバーディパットをねじ込んだ宮里藍は、2つスコアを落としながらも通算4アンダーで単独首位をキープした。
「バタバタ行きそうな流れの中、パーで堪えてきたのが最後のバーディにつながったと思う」。米国で“強い気持ち“が何より大事だと学んだ宮里らしい粘りを発揮し、国内復帰初戦の凱旋Vへまた一歩前進した。
一方、今週千葉県の総武CCで行われている男子ツアーの「サントリーオープン」では、宮里の次兄・優作が3日目を終えて首位タイをキープし、初優勝を目指している。もし明日、藍・優作ともに優勝となれば、兄妹での同時ツアー優勝は史上初の快挙となる。
この日ホールアウト後の記者会見で優作が首位にいることを聞かされた宮里は、「にいちゃんも思いのほか粘りますね~」と話し、記者たちの笑いを呼んだ。「でも、藍の方が粘り強いですよ」。
日本に帰ってきた宮里が、出発前と大きく違うのは、「勝ちたい」「勝てると思う」と公言することだ。この日同組で回った川原由維も「藍ちゃんは、決めるべきところで決めてくるのが凄い」と舌を巻いた。
史上初の快挙へ向けて、藍は9時15分、優作は10時00分にティオフする。明日の目標も1日4アンダー。「出来ると思います」。藍はきっぱりと言い切った。(編集部:今岡涼太)
■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka