失格から気分一新のホールインワン 応援する会と共に喜ぶ天沼知恵子
2006/08/18 18:00
御殿場出身の天沼知恵子にとって、大箱根で行われる今大会はホームでの戦いと言ってよい。自身が初優勝した2001年に結成された“天沼知恵子を応援する会”も、今日は大挙してコースに押し寄せた。毎年春は出陣式、12月にはその年の総評をするなど、天沼と会の結びつきは強い。
「30人くらい来てくれていましたよ。その中で12番ホールインワンなのだから、最高ですね」
その天沼だが、先週はちょっとしたミスから失格の憂き目にあった。「なんであんなことしたか、自分でも分からないんです。ギャラリーにサインをしていて忘れたなんて言い訳にもならないし…」。たしかに、全英女子オープンから帰国し、時差ぼけと疲労から熱も出ていた。だが、よりによってスコアカードに自分の名前を書くのを忘れるとは!
失格しなければ2アンダー。賞金も50万円程貰えた計算だ。「まあお金はこれからボチボチ取り返すとして、気分的にガックリ来ますね」。私、今年は厄年なんですよ、と弱気な発言は続いた。
今日のホールインワンは、そんな天沼にゴルフの神様が微笑みかけたのだろうか。5年ぶりに優勝を掴んだ今年を厄年というのは、そんな神様に失礼かもしれない。