前回までとは違う逆転された悔しさ!今季3度目の2位に終わった茂木宏美
2006/07/09 18:00
Meijiチョコレートカップ最終日、2位に2打差の単独首位からスタートした茂木宏美は、3日間で一番強く吹いた風に翻弄されてスコアを伸ばせない。5アンダー「67」で回った全美貞に4打差を逆転されると、今季3度目の2位で大会を終えた。
18番ホール、入れればプレーオフという4メートルのバーディパットを外した茂木は、アテストを終え、グリーン脇で初優勝に涙する全の横を足早にすり抜けた。
ギャラリーの間を抜け、クラブハウスの関係者以外立ち入り禁止の柵の中に入ったとき、彼女の目からは大粒の涙が溢れていた。そのまま化粧室に入り、1~2分。涙を拭いて出てきた直後が上の写真だ。
「ドライバーの飛距離がなくて、アゲインストの時はパーを取るのが精一杯でした。(ボギーを打った)15番のセカンドショットは、8番アイアンだったけど球が弱くて右に持っていかれてしまいました」。すぐに記者に囲まれたが、気丈に答えた。「この風の中、5アンダーで回られた。私の中では(3日間で)一番難しかった。悔しいとしか言えないです・・・」。
気持ちの上で今回の2位は、前回の2位とは違うという。「うまく言えないんですけど・・・、自分を信じて頑張りたいという気持ちが強くなりました」。言葉にはならなかったが、彼女の気持ちはあの涙が雄弁に物語っていた。今日は精一杯こらえた涙。今度は優勝グリーンの上で、我慢することなく流したい。(編集部:今岡涼太)
■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka