国内女子ツアー

パット数が1日で10縮まった!精神面でも成長した中田美枝が地元でツアー3勝目を狙う!!

2006/07/08 18:00
スタート前にパッティングの調整を行った中田美枝。スタートから4連続バーディなど快進撃を見せた

大会2日目を「66」の自己ベストタイで終え、首位と2打差の2位に浮上した中田美枝は地元札幌の出身だ。自宅はコースから車で40分程のところにある。今季「カトキチクイーンズ」でプロ入り7年目にして初優勝を達成した中田は、1ヵ月後の「リゾートトラストレディス」では早くも2勝目をあげている。

当然、地元の期待は大きい。練習日・プロアマ戦から中田は多くの報道陣に囲まれた。その度に「(地元での)自己最高の13位を更新したいです」と言ってきた。そして、勇んで臨んだ初日。パットが入らず24位タイと出遅れてしまった。

「昨夜はプレッシャーと戦って眠れなかったんです」。2日目を終え、中田はそう打ち明けた。「カットラインも考えました。沢山のギャラリーに声をかけて貰って嬉しいんだけど、良いプレーをしたいっていう気持ちが空回りしてしまって」。

眠れない夜。中田は自身が優勝したリゾートトラストのビデオを見返した。古閑との競り合いの末、3打差をつけて逃げ切った2勝目……。そして、パットのリズムが違うことに気が付いた。

スタート前に修正すると、その効果はてき面だった。初日は34パットしたが、2日目は24パット。「10も縮めました」。中田は屈託なく笑った。

優勝して精神面が大きく変わったという中田。地元のプレッシャーを、力に変える強さを見せた。