女子でも… 続く初歩的な規則の話題
2009/08/21 19:09
「CAT Ladies」初日、中盤以降までトーナメントを引っ張っていたのは、首位タイで終えた古閑美保でも諸見里しのぶでもなく、13番まで4バーディ、ノーボギーと完璧なプレーを見せていた川原由維だった。ところが、14番パー4を終えたところで急にリーダーズボードから名前が消える。このホールをトリプルボギーとし、最終的に1アンダーの14位タイで初日を終えた。
ホールアウト後、「あまり話したくありませんけど…」と俯く川原。実は、ゴルフ規則13-2中の「スイング区域内のライの改善」を犯し、2打罰を受けてのトリプルボギーだった。ティショットはフェアウェイ中央に運ぶナイスショット。だが、ボールは大きく盛り上がった状態で目土されたディボット跡の前にあった。川原は、この目土を無意識に足で取り払い、これを同伴競技者のマーカーに指摘されてのペナルティとなった。
マーカーに指摘され、「あ、そうですね、と。勉強不足でした」と、即座に自らの違反に気付いたという。プレーに集中するあまり、まさに“我に返った”という表現がピッタリな状況だったのだろう。歴戦のプロゴルファーでも、競技中では極めて初歩的な違反を犯すこともあるという一例だ。
規則に関する事といえば、同週に開催されている国内男子ツアー「関西オープン」初日にも、競技委員の誤審があったという問題も絡み、石川遼の話題が大きく取り上げられた。男女ツアーで立て続けに起きている規則の話題、“プロの技”を見に来ているギャラリーは何を思う?(編集部:塚田達也)
■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール
1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。