2009年 アクサレディスゴルフトーナメント

米ツアーを目指すそれぞれの道

2009/08/06 18:46
海外遠征2試合で手応えを感じた三塚優子。米ツアー挑戦の気運は高まった

フランスで行われた「エビアンマスターズ」で宮里藍が米ツアー初優勝を果たし、先週の「全英リコー女子オープン」ではその宮里藍の他、宮里美香諸見里しのぶ三塚優子らがリーダーズボードの上位を賑わした。日本人でも米ツアーでやっていける!そんな雰囲気が徐々に色濃くなってきた。

その空気に反応するかのように、先週まで言葉を濁していた三塚が、この日今季の米ツアーQスクールへの挑戦を明言した。三塚が最初に挑むのは、セクショナルクオリファイと呼ばれる地区予選会。4日間72ホールで争われるこの試合で上位30位タイ以内に入れば、ファイナルQTへ進出できる。地区予選会は2箇所で開催され、三塚は9月17日(木)から20日(日)までカリフォルニアのミッションヒルズCCで開催される試合に出場する見込みだ。

「もっと上を目指したいし、向こうにいるともっともっとって欲が出て練習にも身が入る。一日でも早く向こうに行きたいです」と三塚の鼻息は荒い。

一方で、地区予選会に挑戦するには、日本ツアーでの数試合を犠牲にしなければならない。そのデメリットを避けたいというのが、同じく米ツアーへの意欲を見せる諸見里だ。「来年のメジャーに全部出たい」という諸見里は、まずは今年の賞金ランキング2位以内確保を優先させる。そして狙うは「ミズノクラシック」制覇。上田桃子が歩んだのと同じ道だ。

さらに、古閑美保もこの日米ツアー挑戦への色気を見せた。「いつまでもやるわけじゃないし、辞める前に一回くらい行くかも知れない。そんなに遠い話じゃないです」。

今年は日本ツアーのQTにも、米ツアーで活躍する韓国人をはじめ、多くの外国人選手が来ることが予想される。ツアー間の選手交流活性化の流れは、これからしばらく続きそうだ。(編集部:今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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