親切心から課せられてしまったペナルティ
2009/06/27 18:40
国内女子ツアー「プロミスレディス」2日目、横峯さくら、森田理香子の注目組に入ったベテラン、肥後かおり。1番でパー、2番でボギーとしたが、その後スコアが訂正される。1番がダブルボギー、2番がトリプルボギーに替わり、順位も大きく後退。通算6オーバーの79位タイで予選落ちを喫してしまった。実は、肥後のある行為がルールに抵触し、ペナルティが付加。1番で2ペナ、2番で2ペナ、計4ペナという、重い罰打が課せられた。
今週、肥後のキャディを務めるのは、プロの帯同キャディではなくハウスキャディの女性。この日も28度に迫る猛暑、手引きカートとはいえ、進行の早いプロの試合では体力の消耗も著しい。肥後は、1番からホールとホールの間に限り、ギャラリー整理の男性スタッフにキャディバッグの運搬を指示。5番グリーンから6番ティへ移動する際、その状況を見た競技委員がストップさせ、肥後に『ゴルフ規則6-4』に反することを説明。ペナルティを課す運びとなった。
『ゴルフ規則6-4』には、「プレーヤーはキャディーの助けを受けることができるが、どの時点をとってもキャディーは1人だけに限られる」とある。違反があったホールに2ペナ、1ラウンドの最大罰となる4ペナが課せられたわけだ。「ただ、キャディさんが大変かな、と思ったので…。今日はさくらと一緒でギャラリーも多いし、通路も狭かったしね」と肥後。「指摘されて、“あっ、そうだよね”と。知らなかったし、勉強になりました」と、サバサバした表情で会場を後にした。
競技の進行に影響も無く、周囲に不快感を与えることもなく、それが親切心から生まれた違反でも、規則は規則。スポーツがルールで成り立っている以上、仕方がない…。