最終組だからこそ表面化した、観戦マナー問題
2009/05/23 19:54
「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」2日目、前半に怒涛の4バーディを奪い、一時は2位と4打差。ショットが冴え渡り、独走態勢を築きつつあった三塚優子だったが、10番ティグラウンドでカメラ絡みのトラブルに見舞われた。
「素振りをしていたら、左から(カメラの)フラッシュを炊かれて、アドレスに入った時に右から何台か(携帯電話のカメラの)音が聞こえたんです」。過去にアドレス時にシャッター音が聞こえた時には、アドレスを外してショットを打つことは何度もあり、「それでミスをしたことはなかった」という。だが、今回はアドレスを解くことなく、そのままティショットを放ってしまい、ボールは大きく左へ。「一回、アドレスを外せば良かったのですが…」と悔やんでいた。
このホールをボギーとすると、その後11番、12番とまさかの3連続ボギー。「あれが原因ではないと思うけど、動揺していたかと言えば、あったとも思う」と三塚。その後も15番でボギー、16番パー5ではティショットを大きく右に曲げてロスト、ダボも叩いた。「集中力が無かったと言えばそれまで」と自身の責任も認めたが、「私だけじゃなくて、カメラや携帯音はその後も動揺が続いてしまうので、止めて欲しいと思います」と、プレーヤーの総意として意見を述べた。
今大会に限らず、実際コースを歩いていれば、携帯電話のレンズを選手に向けたギャラリーとは何度も遭遇する。今回は、首位を走る最終組で起きたからこそ表面化したわけで、見過ごされているケースがほとんど。一部の心無いギャラリーの行動が、選手やファン、引いては開催地のイメージをも損ねかねないことを自覚して欲しいと願う。