世界ジュニア2位!森田理香子の期待値
北海道・苫小牧市で行われた国内女子ツアー第19戦「アクサレディスゴルフトーナメント」で、アマチュア選手として唯1人予選通過を果たして、通算1オーバー24位タイでベストアマに輝いた森田理香子(17)。
前週はアメリカで「世界ジュニアゴルフ選手権」に出場して個人2位の成績を残しているが、喜びよりは悔しさの方が大きかった。「トップと10打差ですからね、やっぱり悔しいです。違うなと思ったのはショートゲーム。チャンスは逃さないし、入れないといけない所は必ず入れてきますからね」と、世界との差を肌で感じた。
そのせいなのか、「うちにこんな練習グリーンが欲しいんです!」と、トーナメント会場の綺麗に手入れされたグリーンを見つめ、物欲しそうな顔で言う。随分突拍子もない願いに聞こえるが、実家のゴルフ練習場には既に練習グリーンはあって、ただ管理が大変で状態があまり良くないのだという。
「いつもは部屋でマットを敷いて練習しているのですが、すぐ飽きちゃうんですよね。やる時間は10分位かな。やらなきゃいけないってのは分かってるんですけど…」。アマチュアにとって、練習環境の確保は重要課題だ。
今週は帰国早々のプロツアー参戦で、「宙に浮いている感じ」という体調の中、ショットのブレを小技で凌いで、「良く耐えられました」と振り返った。最終日は某テレビ番組の専用カメラがラウンドに密着するなど、周囲の期待も日に日に大きくなっている。
「ベストアマは2回目なので嬉しいです」。とはいうものの、初開催の今大会、ベストアマは表彰式には呼ばれずに、ちょっぴり寂しそうに会場を後にしたという。来週は再びアメリカで全米女子アマに参戦し、帰国してすぐに日本ジュニアが待っている。スケジュールはハードだが、この時期の経験は将来の大きな糧になる事は間違いない。(編集部:今岡涼太)
■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka