国内女子ツアー

コンプレックスは宝物!ステップ優勝の片山真里

2007/08/03 08:13
今週は兄のキャディでもある新岡三郎とコンビを組む!

先月、佐賀県の若木ゴルフ倶楽部で行われたステップアップツアー「レモンガス・アクアクララガールズカップ」で、矢崎和、朴ヘンニムとの3つ巴のプレーオフを制して優勝を果たし、今週の「クリスタルガイザーレディス」から4試合のレギュラーツアー出場権を獲得した片山真里(32)。兄はご存知、男子ツアーで3年連続賞金王の片山晋呉だ。

明治チョコレートカップ以来のレギュラーツアー参戦となった大会初日は、6オーバー96位タイと振るわなかった。「ステップでは飛距離に違和感は無いですけど、レギュラーツアーだと“やっぱり私は飛ばない!”って思いますね」と、上位選手との飛距離の差を実感したそうだ。

兄からの助言はあるのだろうか?「『とにかく体を作れ!筋トレをやったり、走ったり、鍛えなきゃボールも飛ばないよ』って言われています」。現在、ドライバーの飛距離は“飛んで230ヤード”。あと、20~30ヤード伸ばすために、兄の言葉に従って筋トレをする毎日だ。併せてスイングも改造中だという。「どこがどうっていうのは秘密ですけどね(笑)」。こんな受け答えも兄譲りなのだろうか。

出場権を獲得した4試合のレギュラーツアー。「別に目標は決めてないですね。今やっているスイング改造やトレーニングの成果がどの位なのかを見ながらゴルフしているんで…」と、いたってマイペースで臨んでいる。

「でも来年、みんなと同じくらいの飛距離になれば、もっと欲が出てくると思います」。その言葉の裏に、今は高望みをせずじっと我慢、力を蓄えて羽ばたく時を待つ!そんな気持ちが見え隠れする。小さな体をものともせず、努力と工夫の末に賞金王に輝いた兄の存在が、妹にとっては何よりの道標なのだろう。(編集部)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka