国内女子ツアー

晴れやかな若林舞衣子のデビュー戦は偶然の産物?

2007/08/23 23:03
「プロテストにトップ合格出来なかったから、出場できる3試合でシード獲得を目指します!」という若林舞衣子

2005年の世界ジュニア女子15歳~17歳の部で優勝、2006年の日本女子オープンではプロ選手に混じって6位に入り堂々のローアマチュアに輝くなど、アマチュア時代から数々のタイトルを獲得し将来を嘱望されていた若林舞衣子(19)。

その若林がプロとなり、今週の「ヨネックスレディス」でいよいよツアーデビューする。開催場所は生まれ育った地元新潟。大会は先日所属と用品契約を結んだばかりのヨネックスが主催する。「偶然なんですけど、地元で所属先の大会でデビュー戦。3つ重なったので凄く嬉しいです」。初日は大山志保上田桃子と同じ組に配され、若林にとってはこれ以上望めない程の晴れの舞台が用意された。

振り返れば今年7月のプロテスト。トップ通過の最有力と目されていた若林は、2日目にスコアを落とし合格ラインギリギリのところにいた。迎えた最終日、若林はあろうことか最終ホールで池ポチャをしてしまう。「あの時は、もうダメだと思いました」。なんとかボギーでまとめてホールアウトしたものの、自分が想定していた合格ラインには数打及ばず不合格を覚悟した。だが、あと一打でも叩いていれば不合格だったものの、結果的には見事合格。「ホッとしましたね」。若林は嬉しそうに振り返った。

わずか一打がその人の人生を大きく変える。その一打は地道な努力の積み重ねの成果だし、スポンサーとの契約は過去の自身の活躍があってこそ。「偶然」と若林本人が語ったプロデビュー戦だが、その裏には「必然」の要素の方がより濃密に感じられた。(編集部:今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka