国内女子ツアー

メジャーの優勝争いでよもやの失格!その顛末とは?

2007/09/08 20:00
右にマーカー用の署名欄。本来は大塚の署名の横に、浅間のサインも必要だった

今季初メジャーの「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」大会3日目。白熱の優勝争いの中で、予期せぬ失格事件が起きた。

最終組の一組前で回っていた、浅間生江と大塚有理子、大場美智恵の3選手。9ホールを終えた時点で、首痛を訴えた大塚が棄権を申し出る。大塚はマーカーだった大場のスコアカードに9ホール分を確認したという意味の署名をして、そのカードを新しく大場のマーカーとなる浅間に引き継いだ。残りハーフをラウンドしてアテスト部屋に入った2人は、それぞれのスコアをチェックし、そこにいたボランティア1名とLPGAのルーキーキャンプでアテスト担当となっていた2人に確認をして部屋を出た。

本来ならば、大場のスコアカードには大塚と浅間の2人のサインが必要なのだが、その事には誰も気付かず、後になってLPGAの担当者がスコア入力の際に署名不備に気付き、競技委員が確認して、ゴルフ規則6-6a.bの違反により失格という裁定が下された。

「棄権が出てスコアカードをチェンジするときに、2名のサインが必要という説明はしていなかった。しかし、ルール自体は選手が知っていなくてはいけないもの」と、説明する競技委員長の森岡陽子氏。大会を主催するLPGAの樋口久子会長も、「最終的には個人の責任」と、プレーヤーの責任を強調した。

やはり割りを食うのは選手になってしまう。「オッケーですって言われたから100%大丈夫だと思って出たのですが…。もう1人のサインが必要なら、誰か教えてくれれば良かったのに…」という大場だが、メジャー大会の高額賞金も、優勝で獲得できる3年シードもふいにしてしまった。

もう1人、責任を痛切に感じていたのは、今大会の予選会を通過して本戦に進み、上位をキープしていた浅間だ。「今はコメントできません。すいません」と涙目で練習もせずコースを早々に後にした。

「経験しないとルールは覚えないもの」とは樋口会長の言葉だが、成績が成績だっただけに、関係者にとっては非常に高い授業料となってしまった。(編集部:今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka